数学徘徊記

自由な数学ブログ。

京大理学部特色受験記

受験記です!!!そうですね。受験記ですね。
(※2020/2/12 追記しました)

京都大学理学部の特色入試を受験しました。

これを書いている時点では2次の試験の1週間前です。まずは2次の試験の前の選考についてや意気込みとかを書いていきます。
RIOTのDogma Resistance LPを聞きながら書いています。最高ですね。ぜひ。

書類選考

大体通るので普通に書くくらいで十分だと思います。
参考→http://www.tokushoku.gakusei.kyoto-u.ac.jp/capacity

ただし、京大特色受験者に話を聞いたのですが、学びの報告書に「○○を学びました!」(実際は理解が曖昧)と書くと、面接のときにもしそれに詳しい教授がいたら質問に困る、ということでした。気を付けましょう。
面接がいい感じになりそうなことを書けばいいのではないかなと思います。

試験対策

limrim-soeasymath.hatenablog.com
試験がどのような感じかはこれを見ればわかると思います。

サンプル問題と過去問は全部解きました。特に2016年度と2019年度のものは時間を計って解きました(それぞれ自称全完、3完半)。
傾向が若干つかめた気がします。

自分の場合は数学オリンピックの問題をずっと解いてきたので、特色対策に特にやったことはあまりないです。ただ、数学オリンピックの問題を解くことはいい影響があるように思います(とくに代数分野)。

意気込み

筆記試験で自分の実力がちゃんと出れば…という感じです。
全完しようとすると逆に失敗するので、まずは解ける問題から固く2完3完して、そこからゆっくりと考え始めるのがいいと思いました。この作戦が吉と出るか凶と出るか…
面接は全然わからないのでとりあえずこの本をざっくり読みました。自分の学びの報告書やアドミッションポリシーを読みました。

筆記試験

ここから試験後当日書いたパートです。面接に行けるかの発表を待っています。

解答用紙は1問ずつ、冊子みたいになってました。
名前を書きましょう。

とりあえず問題を1問10分ずつ考えます。1がつらそうで、2、3、4はいけそうってなりました。
特に4はぱっと見むずそうってなりましたが割とすぐに解答を思いつきました。
4、3、2の順に解答を書いていきました。解けたら書く!という方針。

1で辛いなあってなりました。(1)ができて、(2)はあと少しで、(3)はやってないです。

試験が終わりました。友達や先輩方と交流しました。
学食を食べて古本屋に行き数学書を買いました。

そのあとサイゼで復習。1できるやん…

面接15分くらい前に3で致命的なミスをしていることに気付く。かなしいね。つらいさんになっています。

問題ごとの感想

1

(1)ははい。
(2)は、まずお気持ちヌマクローリン展開して、\(a_n\)の予想を出して、そこから天下り的にその数列を用意して、答えがそれに一致することを示す形でやりました。
\(n\)次の部分和となる多項式\(P_n(x)\)を定めて、それが(1)みたいな式を満たすことを確認して、引いて\(f(x)-P_n(x)\)が満たす式を作って、\(n-2\)回微分するみたいな方針で行けそうだなーということを書いて試験が終了しました。
実際その方針で解答を完結できたので、惜しいなあという気持ち。
(3)は時間がなかったので全くやってませんでしたが、小さい項を抑えるだけだし、数列の予想が立ってるんだったらやっとけよ…と自省してます。

2

普通の確立漸化式ですよね。なんで特色で出した?
(3)も特に難しいわけではないし。

3

(1)はどうやってもできますが…
(2)で、\(f(x),g(x)\)は任意の多項式なのにそのまま(1)を使っていました(は??????)
さすがにひどすぎる。数学やめろ。なぜ気づかなかった?????
面接前の15分で修正。(1)の不等式の劣化版(\(1/x\)をより弱い単調減少なものにしたやつ)を示せばOKで、それは割と大雑把な評価で行けるはず。

4

これ結構すぐ解答を思いつきました。やったぜ。
2点\(A,B\)を固定して、点\(P\)がある線分上を動くとき、その端点の少なくとも一方で最大値となることを使えば、3点を端っこに持って行けて最終的に全部頂点まで持って行けます。

全体の感想

落ち着きましょう…
また1と3は解析の慣れが重要だった気がします。

面接

通ったのは14人っぽい。
一人当たり20分でした。
自分の場合こんなかんじでした。
「受験番号を言ってください。」
「****番です。」
「昨日の試験の出来はどうでしたか。」
「2番と4番は完答できたのではないかと思います。3問目は、(2)でそのまま(1)を使うという致命的なミスをしました。1は(1)はできたのですが、(2)で方針で止まってしまい、(3)については何もできませんでした。」
「1番の(2)については考えてきましたか。」
「はい。」
「後ろの黒板で説明してください。」
(うんたらかんたら説明した。若干大雑把に解答を説明していった。面接官方は不明瞭なところを的確に指摘したが、それらにしっかり答えられたはず。)
「ありがとうございました。どのように数列\(\{a_n\}\)を予想しましたか?」
「厳密ではないのですが、\(f(x)=a_0+a_1x+a_2x^2+\cdots\)と書けるとし、(1)を使って係数を比較して求めました。」
「そう展開できるという事実は知っていましたか。」
「その事実については聞いたことがあるくらいで、あまり勉強していません。」←勉強したとかいうのが怖かったので
「ありがとうございました。これで面接を終了です。」

これだけ…?という気持ちでした。説明に時間を使いすぎちゃったかな…

てかあの面接の本別にいらなかったじゃん。
でも何聞かれるかわからないしいらないわけではなさそう?? わかりません…

合格発表までのメンタルの保ち方

辛いです。辛いです。辛いです。(大事なことなので3回言いました)
想像するよりもはるかに辛いです。
落ちてたらどうしよう…とか受験勉強しなきゃな…とかいろいろな感情が襲ってきます。
いや、一番は「1日目で採点そっこーで終わったんならすぐに結果出せよ!!!!」という感情です。

本題のメンタルの保ち方は
・とりあえず過去問とかを解く。物理とか化学とかパズルみたいで楽しいナ~~みたいな気持ちでいきましょう。
・とりあえず英単語を覚える。
・とにかく忘れることが大切。

結果

一次合格しました!!!!!!!!やったーーーーーーー!!!!!!!!!!
あとは書類の提出とセンター試験です。

ここで送る必要のある書類が発生します。注意しましょう。

冬休み

ここからは2020年2月12日に追記したパートです
ここまで来ると楽です。なにせセンター630点とればいいだけなので。

冬休みはいろいろ遊べます。数学の勉強をしたりバンドリやってたりしてました。
ここまですると親に心配されます。「お前ほんとにセンターの勉強をしなくて大丈夫なのか」って。僕は「さすがに7割は余裕だろwwww」と答えるわけですが親というものは心配性なのでなかなか信用しません。結局受験勉強はせず数学とバンドリをやってました。

センター試験

点数よりも、氏名を書くこと、受験する科目を間違えないこと(特に数Ⅱと数ⅡBなど)、マークミスしないことに注意しましょう。

センター試験はなぜか調子よくて、自己採点してて思ったよりも点数が取れていて爆笑してました。自己採点で840点でした。

合格発表

流石に通るやろ、通ってなかったら爆笑だな、みたいな気持ちになります。

流石に通っていました。安心安心。

開示

ここからは2020年5月31日に追記したパートです
二週間くらい前だったか、開示が来ました。
数学:60/80
面接:15.2/20
でした。
2完2半弱くらいで60点弱かな?と思っていたので少し上でした。
あと合格者平均点が例年よりやや低かったようで、難しい問題は難しかったのだなと思いました。